

修復の流れ
Repair flow

表具・表装の修復について

表具・表装とは、襖や障子、掛け軸や巻物、屏風のことをいいます。表具・表装の修復でも特に難しいといわれているものが「掛け軸」の修復です。シミや汚れ、虫食いなどでボロボロになってしまっている掛け軸の修復を「再表装」といい、表具師が持つ高度な技術が活かされます。近年では、機械化によって表装を行う時に手作業で行う部分が減っている傾向にありますが、当店は手作業にこだわっており、表具師の繊細な技によって美しい作品をさらに美しく見せるための技術が受け継がれています。

修復の流れ
当店は、表具・表装の修復は伝統的な手法でプロのスタッフが一つ一つ手作業で丁寧に行っております。その為、納品までに少々お時間をいただく場合がございます。表具・表装の修復には細かい作業が多数ございますが、今回、大まかな作業の流れをご説明いたします。

1. 主なパーツに補強を施す・裏打ち
本紙や裂地などの主なパーツに肌裏紙を貼りこみ、しっかりと補強いたします。初めに作品にあるしわや歪みを直すために、霧を吹きかけて湿らせます。また、本紙と裂地などへ肌裏の裏打ちも行います。霧を吹き湿らせ、はけで丁寧に整え、裂地には目を通し、肌裏紙に糊で丁寧に貼りつけるという作業を何度も繰り返していきます。また、乾かす時には、机などに直接置いて乾かしてしまうと水分の蒸発によって紙や布が縮んでしまうため、紙や布が縮んでシワができることを防ぐために平らな板や壁に肌裏紙の縁を伸ばした状態で貼り付け、固定して乾かします。

2.中裏紙でさらに補強を行う
「くい裂き」という技術を使い、紙のつなぎ目が目立たないように、丁寧に作業いたします。繊維が毛羽立つように紙を裂き、その繊維同士を噛み合わせていくようになじませていきます。

3.余分な部分を切り落として組み立て・糊止め
丁寧に組み立てていきます。組み立てが完了しましたら表具・表装の不要な余白を切り落とし、裁断した裂地の端の糸がほつれてこないよう、軽く糊をあてていきます。裁断は小刀やキリで切り、作品に合わせて使用する何種類もの定規、さらに重りなどのさまざまな道具を使いながら慎重に正確に行っていきます。裂地の柄がき れいに合うように計算して行い、糊しろに丁寧に均等に糊をのせて、金槌で叩いてしっかりと接着させます。

4.総裏紙を貼る
丁寧に裁断されて貼り 合わせた本紙と裂地は、表から見ると完成された表装のような形に仕上がっています。その後、総仕上げである「総裏打ち」作業に入ります。この作業は、張り合わせて一枚になった本紙と裂地の裏部分の全体に紙を貼っていきます。ここでもまた「くい裂き」の技術を使い、総裏用の紙を丁寧につなぎ合わせながら、はけで叩き、しっかりと貼っていきます。

5.仕上げ・完成
最後に細部の細工や仕上げの処理を施します。当店では、表具・表装の修復を一つ一つ手作業で、丁寧に作業しております。その為、時期などによって通常よりもさらにお時間をいただく場合もございますのでご了承ください。お客さまのご要望や、仕立てた作品の用途などを詳しくヒアリングさせていただき、ご要望などに合わせた表装をさせていただきますので表具・表装の修復をお考えの際にはぜひご相談ください。

取扱品目

襖

掛け軸

襖(伝統柄)

屏風

障子

巻物
その他の表具・表装にも対応いたしますのでお困りのことがございましたらお気軽に当店までご相談ください。